再熱除湿
梅雨時期の「暑くはないけど湿度は高い」時は、エアコンの冷房運転で湿度を下げようとすると室温が下がりすぎてしまうため快適性は得られません。
そんな時に有効なのがエアコンの「再熱除湿」運転です。
再熱除湿は読んで字のごとく、一度冷やして除湿した空気を再び温めて送風する除湿方法です。
再熱除湿であれば除湿するためにエアコン内で冷やされた空気は室温と同じくらいに温められて出てくるので、室温を下げることなく湿度だけを下げることが可能となります。
そのため梅雨の時期でも高温低湿の極めて快適な室内環境をつくることができます。
しかしながら、この再熱除湿機能がついたエアコンは減少の一途をたどっていて、再熱除湿は絶滅の危機に瀕しています。
その理由は、一度冷やした空気を再度温めることが省エネに反しているとエアコンメーカー側が考えているからです。
確かに冷房運転よりも再熱除湿運転の方が消費電力は多くなりますが(拙宅の場合、冷房運転の2~3割増しくらい)、得られる快適性には大いに価値があると思います。
再熱除湿によって得られるメリットは、かかるコスト以上あると個人的には思いますので、エアコンを選ぶ時は再熱除湿ができるエアコンをおすすめします。
ちなみに、私は二酸化炭素の排出量の増加だけが地球温暖化の原因であるということには懐疑的なので、省エネよりも快適性を優先させています。
極端な話、地球温暖化を防ぐために熱中症やヒートショックで死ぬことを選択する人はいませんよね?(この辺の話はややこしいのでまた別の機会に・・・)
夏に湿度が低い暮らしをしていて気づいたことですが、湿度が低いと室内で発生するニオイも感じにくくなります。
不思議に思っていましたが、これは科学的な根拠があって、ニオイ分子は空気中に水蒸気が多いとが溜まりやすく、温度が高いほど揮発性が高くなる性質があるため、高温多湿となる夏の時期は室内で発生するニオイも強くなります。
湿度をおさえることで、図らずもニオイもおさえていたわけですね。
まだまだ暑い日が続きますが、温度だけでなく湿度も意識して快適な夏をお過ごしください。
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