基礎の基礎
豊浦の家では基礎工事が完了しています。
いよいよ今月末に上棟となります。
基礎の役割というと、「建物を支える」ということは誰でもわかると思います。
もう一つ重要な役割として、外力(地震や風)が作用した時に屋根から土台まで流れてきた力をしっかり地盤に伝えることがあります。
地盤までしっかり力を伝えるためには、基礎が途中で切れることなく構造区画されている必要があります。
これは、布基礎・べた基礎両方に言えることです。
途切れることなく連続して区画された基礎配筋
基礎が構造区画の途中で切れていると、流れてきた力もそこで止まってしまい、しっかり地盤まで力を伝えることができません。
床下メンテナンス時に人が通れるように設けた人通口なども地中梁でつなぐ等、しっかり連続させます。
また、基礎にかかる力は基礎全体に均等にかかるわけではなく、柱や壁の位置(=間取り)に応じて大きくかかる場所とそれほどかからない場所ができます。
大きくかかる場所は、ベースの幅を広げたり鉄筋の本数を増やす等の対策が必要となります。
基礎のベース幅は基本600mmで大きく力がかかる場所は750mm
上端と下端の鉄筋を2本に補強した場所
基礎をどれくらい強くすればよいかは、力を伝える地盤の強さが分からないと決められないため、地盤調査を行い、地盤改良をする場合はどのくらいの地盤の強さ(地耐力)にするかを決めて地盤改良を行います。
豊浦の家は地耐力35kN/㎡になるように地盤改良を行い基礎設計を行っている
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