« 2021年4月 | トップページ | 2021年7月 »

2021年6月

2021年6月22日 (火)

余白のある家づくり

Dsc_0031_20210622180001

家づくりにおいて、何もない真っ白な壁は、「勿体ない」と思われがちです。

なので、窓をとったり収納をつくったりすることが多いと思います。

何もない壁を「余白」と考えてみてはいかがでしょうか。

余白があれば、「この壁にあの絵を飾ったらどうだろう」とか「ここにあのテーブルランプがあったらいいな」とか色々想像することができます。

あまり造りこみすぎずに、余白を残した方が暮らしはきっと豊かになると思います。

シンプルにデザインするといった俗っぽい考え方ではなく、住みながらどんどん愛着が持てるような大らかさをもった家づくりができたらと思います。

2021年6月11日 (金)

窓の方位と日射遮蔽

今年も暑い夏がやってきました。

今日は、新発田でも日中は30℃を超え暑い一日となりましたが、モデルハウスHYGGEの室温は23℃程度で安定しています(もちろんエアコンは終日OFF)。
Img_3172
午後3時頃の室温

室温上昇の一番の原因となるのは窓から入る日射熱なので、モデルハウスでは外付けブラインドとアウターシェードで日射を遮断して室温の上昇を抑えています。

Img_3099

Img_3095
室内側ではなく室外側で日射を遮ることがポイント


夏は太陽高度が高いため、南面はそこまで多くの日射は入りませんが、東西面は南面より太陽高度が下がるため日射は入りやすいです。

なので、優先的に日射対策をすべき窓は東西面となります。

プランニングをする時に、「南の窓は大きく、東西と北は窓を小さく」というのがセオリーになるのはこのためです。

しかしながら、窓は方位だけで決めるものではありません。

南面以外に環境が良いところがあれば、そちら側に大きく窓をとることも大切です。

言うまでもありませんが、窓は陽の光だけでなく「外部を取り込む」という重要な機能もあるからです。

なので、東や西の環境が良くそちら側に大きな窓をとる場合は、何らかの日射対策をしておくことをお勧めします。


今年の秋着工予定の豊浦の家は、西側にとても良い景色が広がる敷地です。

Img_2822
敷地西側に広がる景色

こちら側に大きな窓をとってこの景色を取り込むわけですが、この窓の外側には屋根とデッキを設けています。

3_20210611183701

Photo_20210611181701

こうしておけば、簾やタープ等を簡単に取り付けることができるので、西日がダイレクトに室内に入ることを防ぐことができます。

2021年6月 3日 (木)

基礎を考える

木造住宅の基礎には大きく分けて、ベタ基礎と布基礎があります。

ここでよく出るのが「どっちが強いの?」という疑問です。

ひと昔前(阪神淡路大震災後)からベタ基礎が急速普及して、ハウスメーカーやビルダーのセールストークで「ベタ基礎の方が強い」というイメージが浸透しました。

ベタ基礎の方が底盤全体の「面」で家を支えるので、ベース面だけの「点」で支える布基礎より強いという理屈ですが、これはこれで間違いではありません。

Beta
「面」で支えるベタ基礎

Nuno
「点」で支える布基礎

しかし、これは地盤の強さが全く同じという条件でのみ言えることです。

通常、家を建てるにあたり地盤調査を行い地盤の強さを調べます。

そのうえで、地盤が弱ければ地盤改良工事をするわけですが、改良によって地盤の強さ(地耐力)を具体的にどれくらいにするかを考え、その地耐力に対して基礎を設計すればベタ基礎でも布基礎でもどちらでも全く問題ありません。

具体的に現在構造計算中の物件を例に見てみましょう。

Photo_20210603190301

こちらの家は、耐震等級2(積雪1.3m考慮)、基礎形状は布基礎で地耐力は35kN/㎡という前提で構造設計をしています。

 

Photo_20210603192201

なので、地耐力が35kN/㎡以上になるように地盤改良工事を行えばこの基礎は構造上安全となります。

このように、布基礎でも地盤改良とセットで考えることで強い基礎にすることは可能です。


地盤の強さである地耐力を無視して、基礎単体で強いとか弱いということは全く意味のないことなのです。

« 2021年4月 | トップページ | 2021年7月 »