« 床下エアコン稼働 | トップページ | 暖房になる窓 »

2020年12月24日 (木)

五十公野の家気密測定

五十公野の家にて気密測定試験を行いました。

1317


気密測定試験の結果の前に、そもそもなぜ気密性能が必要かという点について。

気密性能が高いということは、家の隙間が少ないということを意味します。

ではなぜ家の隙間は少なくする必要があるかですが、それは換気がしっかりできるようにするためです。

換気は、新鮮な空気が入るところ(給気)と、家の中にある古い空気が出るところ(排気)が必要です。

給気から新しい空気を入れて排気から古い空気を出すわけですが、隙間がたくさんある家の場合、意図しないところから空気が入ってきたり出て行ったりするため、必要な換気量が確保できなくなってしまいます。

穴だらけのストローだと、思ったように飲めないのと同じ原理です。
689043e7608016e27dfd77cd054701c2

気密性能は、C値で表され、C値=0だと隙間がゼロということなので、C値が小さいほど気密性能がよいということになります。

換気がしっかりできるようにするには、C値が1.0を切る必要があります。

では、五十公野の家の気密測定試験の結果ですが、
Img_2233

C値=0.3でした。
これはかなり良い数字です。

気密性能は、高価な材料を使えばよくなるものではありません。

料理に例えれば、高級な食材を使っても作る人に腕がなければ不味くなると一緒で、気密性能は大工さん技術と監理者の経験が一番重要です。

« 床下エアコン稼働 | トップページ | 暖房になる窓 »

建築現場」カテゴリの記事

高気密高断熱」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 床下エアコン稼働 | トップページ | 暖房になる窓 »