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2020年8月20日 (木)

ヒュッゲな暮らし ~断熱編~

いまさらになりますが、3月にオープンしましたモデルハウスHYGGEについて、性能面や設計コンセプトを何回かに分けてご紹介します。

 

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モデルハウスの名前にもなっているヒュッゲは、デンマークの言葉で「ほっとくつろげる心地よい時間が感じられること」という意味です。

 

が、特別なことではありません。

 

肩肘を張らずに家族や友人と楽しい時間を過ごすだけでもヒュッゲです。

 

北欧スタイルこだわる必要もなく、和室でこたつに入ってミカンを食べることが心地良ければ、それもヒュッゲです。

 

ただ、スタイルに関係なく、心地よくくつろぐためには「安定した住空間」が必要です。

 

冬に凍えながらではくつろげないように、温熱環境が快適でなければいけないということです。

 

そのためには、家の断熱性能を高める必要があります。

 

HYGGEは、UA値0.31(一般的に高断熱と言われる断熱性能の倍くらいのイメージ)という超高断熱仕様です。

 

ですが、この数値自体にはあまり意味がなく、ある目的を達するために仕様を決めた結果この数値になったという感じです。

 

その目的は、年間暖房費4万円以下で家中暖房(設定温度22℃)できることです。

 

最近は、全館空調機の普及もあって家中暖房することは当たり前になりつつありますが、断熱はそこそこで機械に頼った暖房空間よりも、断熱性能も高めた家の方が快適性は高くなります。

 

それは、断熱性能を高めると、壁や天井の表面温度が高くなり体感温度が上がるためです。

 

断熱を頑張ると、ランニングコストが下がるだけでなく、体感温度が安定するという副産物も得られるのです。

 

しかしながら、性能を上げるとイニシャルコストがアップするというジレンマもあります。

 

重要なことは、「どうのような暮らしがしたいか」であって、そのためにはどのくらいの性能が必要かという考え方です。

 

予算内で希望の暮らし方を実現するためには、どのくらいの性能が必要か見極めるのが設計者の仕事だと思います。

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