中曽根町の家02/断熱施工と耐力壁
外断張り断熱材施工の様子。銀色のボードが断熱材のキューワンボードです。
中曽根町の家02は耐震等級3で、耐力壁は構造用合板+筋かいです。
構造用合板は基本的に外周の壁全面に張られますが、筋かいは入っているところと入っていないところがあります。
筋かいの量を増やせば耐力壁の量が増えますので、構造的には強くなります。
しかし、ただやみくもに筋かいを増やすだけでは地震に強い家にはなりません。
構造体には重心と剛心というものがあり、重心は字のごとく重さの中心で、剛心は家中に配置された耐力壁が地震に耐える時に発する力の中心を意味します。
この二つの点が離れていると、バランスの悪い建物となり、耐力壁がたくさんあっても地震で倒壊する可能性が高くなります。
また、耐力壁が地震等の水平力に耐えようとする時、柱を土台から引き抜くような力が作用します。
耐力壁がたくさんあると、この引き抜き力も増えることになります。
なので、引き抜き力が大きくかかる場所にはそれ相応の金物などによる補強が必要です。
当社が標準採用している金物はSTROOGさんのHS金物。写真は30KN用のコネクタ。
耐力壁は、ただたくさんあれば良いというわけではなく、配置バランスと作用する力の流れを把握することが大切です。
« 中曽根町の家01/竣工 | トップページ | HPリニューアル »
コメント