実は難しい木造住宅のプランニング
間取りをつくるということは、部屋を仕切るために壁の位置を決めたり、部屋の間口を決めるわけですが、部屋を仕切る壁の中には構造上重要な耐力壁になるものも多くありますし、部屋の間口は梁のスパンに直結することから、「間取りをつくる=構造体をつくること」とも言えます。
意外かもしれませんが、剛構造である大規模なRC造よりもピン構造である木造住宅の方が制限が多く設計が難しいのです。
耐力壁の量、梁せい、直下率、水平構面・・・構造と一言で言っても様々な要素が複雑に絡みます。
お客様の要望を満たしつつ、同時に構造のことも考えながらプランニングを進め、さらに敷地条件を読み解き日の入れ方や外観のデザインも考慮しなければいけないので、木造住宅のプランニングは本当に難しいです。
ですから当社の場合、プランニングには最短でも1週間から10日はかかります。
「ご要望をお聞きしてその場でプランします!」なんて話もたまに耳にしますが、よほどの天才か構造のことは何も考えていないかのどちらかかもしれませんね。
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