耐力壁・断熱施工について
こちらのお家は長期優良住宅で耐震等級2を取得しておりますが、耐力壁には構造用の合板系は使用しておりません。
イメージ的に、筋かいよりも建物をぐるっと囲む構造用合板の方が強いように感じるかもしれませんが、しっかり設計・施工された筋かいであれば何ら問題ありません。
設計によってはもちろん構造用合板を使用することもありますが、あくまでケースバイケースです。
また、こちらのお家は柱の外側にキューワンボードと呼ばれる断熱材を張り、柱間にも繊維系断熱材を充填しています。
充填断熱施工後。一部断熱材がめくれているのは中間検査で筋かい金物をチェックするため。
つまり外張断熱でもあり充填断熱でもあるわけですが、内側の繊維系断熱材は付加断熱という扱いになります。(充填断熱が基本の場合は扱いが逆になります)
繊維系断熱材や吹付けのウレタンを柱間に充填する場合、内部結露の防止と気密化のために防湿気密シートが必要(特に長期優良住宅の場合は必須項目)ですが、内部結露しないことを定常計算によって確認することで、防湿気密シートは省略が可能です。
気密化については、外張りの断熱材で気密をとっているので省略しても気密性能が落ちることはありません。
週明けに気密測定試験を行う予定です。
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