すまいと健康
当社も定期購読している人気建築業界誌である新建ハウジングが、特別付録として「つくり手とすまい手を結ぶフリーマガジン」なるものを創刊しました。
特集の中で、「暮らしから考えるすまいの健康・エコデータ」というものがあり、その内容が当社が考える「すまいと健康」についてとてもよくまとめられていたので、ちょっとご紹介します。
まずは家の中の温度差がもたらす健康被害について。
右のページは、冬に家の中で温度差があると血圧の変化に起因する脳梗塞や、脳卒中といった健康被害が起こりやすく、断熱改修を行い温度差を取り除いた結果、血圧の上昇が抑えられたという実例紹介です。
文章の締めくくりに「家の中でどこに行っても暖かいことが、健康につながる」とはっきり書いてありますね。
左ページはヒートショックについてで、寒い季節ほど入浴中の心肺機能停止者数が増えるというもの。
年間の入浴中の死亡者数は1万7000人以上にのぼり、その数は交通死亡事故のおよそ4倍で、浴室が寒い家は道路よりも危険ということになります。
そして次は温度差と運動不足について。
部屋の一部だけが暖かい家よりも、全体が暖かい家の高齢者の方が活動量が多いという内容です。
私は、耐震診断士として市の要請で築30年以上の家に調査に伺うことがあるのですが、冬に調査に伺うと、ほとんどのお年寄りは、一つだけ暖房した部屋でコタツに入ってじーっとTVをみているといった状態です。
それに対して、当社のお客様の家にメンテ等で伺うと、お年寄りは家事をしながら家中歩き回っていることが多いです。
高齢者にとって、家事をしたり家中歩き回ることだけでも運動不足の解消につながります。
今回ご紹介した内容は、高齢者だけに当てはまることの様に見えますが、今は若い人でもいずれは高齢者となるわけですから、決して他人ごとではありません。
そして、このことは当社が高気密・高断熱住宅をはじめた30年近く前から訴えてきたことです。
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