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2015年9月10日 (木)

モデル進捗状況と珪藻土のカビ

新モデルハウス、大工さんの木工事がほぼ終わり建具がつきました。

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建具表面は突板なので、本物の美しい木目が楽しめる。
写真はアッシュ(タモ)の突板製。


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こちらはヘム(栂)の突板製。

無塗装品なので、これから自然塗料のオスモオイルで塗装していきます。


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こちらは一部珪藻土の塗り壁とするところを、サンプルを使って色と模様の選定作業をしているところです。

珪藻土の塗り壁というと、自然素材の代表格なので「呼吸する」とか「湿気を吸い取る」といったイメージがあるかと思います。

それ自体は間違いではありませんが、「呼吸するから換気は必要ない」とか「湿気を吸い取るから、塗るだけでカビ予防になる」といった、もはや都市伝説と化したセールストークはいかがなものかと思います。

こちらの写真は、以前当社で管理していた内壁全部に珪藻土を塗ったお家の壁の写真です。


Img_2750

矢印のところにうっすら点々とした模様が見えますが、実はこれはカビなのです。

珪藻土には確かに調湿性能がありますが、以前ご紹介したように梅雨など高湿度となる時期には、あまり除湿の効果は期待はできません。

ですから、いくら全面珪藻土に仕上げても、24時間換気やエアコンによる除湿がなければカビが生えてしまうことがあります。

上の写真のお家は、2~3年ほど誰も住んでいない時期があり、湿度の高い夏の時期でも換気が止まっていて、エアコンによる除湿も行われていなかったため、壁の一部にわずかですがカビが生えてしまったというわけです。

なんだか珪藻土といった自然素材を否定しているように聞こえるかもしれませんが、私は自然素材が大好きですし、肌に触れる部分をすべて自然素材にすることが理想だと思います。

しかし、すべて自然素材にすればオールOKというわけではないことも理解していただきたい今日この頃です。










































今日の1曲

Fake Plastic Trees  by  Radiohead

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