気密測定と夏のエアコンについて
結果はいつも通りC値0.3で、しっかり気密施工ができています。
気密測定結果のデータシート。
いまひとつ気密性能の重要性がわからないという声をたまにお聞きますが、気密性能は主に計画換気のために必要な要素です。
※気密性能については、こちらの記事で詳しく説明しております。
ちなみに、断熱性能の指標であるUA値(外皮平均熱貫流率)は0.40W/(㎡K)で、一般的な高断熱住宅の倍以上の断熱性能です。
外皮平均熱貫流率の数値が小さいほど断熱性能が高い。基準値は0.87W/(㎡K)
さて、夏の暑さも通り過ぎてしまいましたが、高性能住宅での夏場のエアコンの使い方について、拙宅を例に紹介してみます。
拙宅は築15年ですが、当社施工の外張り断熱気密工法の家で、性能的には上記の現行仕様と同じくらいです。
エアコンは、本格的に暑くなった7月上旬からつけはじめ、一日の運転は朝8時から夜寝るまで(だいたい10時~12時)つけっぱなしで、これをほぼ毎日という感じです。
「なんて贅沢な!」という声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。
連続運転していたのは1階リビングのエアコンだけで、設定温度は28℃~29℃で最弱運転です。あとは寝る前に寝室のエアコンを少し使うだけでした。
この使い方で、7月の電気代は、暖房も冷房も使用しない月に比べて2,000円程度高いくらいでした。(この金額なら贅沢ではないと思いますがどうでしょう?)
エアコンは、つけたり消したりするよりも外の気温が上がりきる前につけて、あとはつけっぱなしの方が効率が良いのです。
また、真夏において設定温度28℃~29℃は、暑すぎず涼しすぎないちょうど良い室温となります。
高性能住宅の場合、エアコン1台でワンフロア全体をこのちょうど良い室温にすることができます。
実はエアコンも15年前のもの。
最新のエアコンに入れ替えればもう少し電気代が安くなるかも。(壊れるまで使いますが)
これとは逆に、各部屋ごとに人が居る時だけ設定温度24℃くらいでキンキンに冷やす方が贅沢な使い方と言えます。
真夏の暑さというのは、熱中症など、より直接的に健康に影響を与えます。
我慢することなく、健康的かつ経済的に夏を過ごすには、家自体の性能がとっても重要なのです。
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