先人に学ぶ
奥さんの実家は昔ながらの旧家で、居間は縁側と廊下に囲われた間取りとなっています。
昔の日本の家では一般的な間取りですが、これには居間の快適性を高める機能的意味があります。
昔の家は、断熱材で断熱するということを行っていませんので、冬は家の中も外気に近い温度となります。
しかし、メインの居室となる居間を廊下や縁側で囲むことにより、縁側や廊下の空間が断熱材の役割を果たし、採暖している居間の快適性を高めているのです。
逆に夏は南側に縁側があることで、高度の高い日差しは居間まで入ってこないため、日射による温度上昇を和らげます。
今でこそパッシブデザインという言葉が浸透しつつありますが、実は日本の家でも昔からパッシブな手法は行われていたのです。
特に夏の日射熱の侵入を防ぐ手法は、現代の住宅においてもとっても大切です。
先人の知恵と現代の建築技術を融合させることで、高額な高性能設備や発電設備に頼らずとも快適で経済的な住宅は実現できるのです。
« 工事着工とシロアリの季節 | トップページ | 新富町の家進捗状況⑦ »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 我が家の年間冷暖房費(2022.08.24)
- 再熱除湿(2022.08.11)
- エアコンの除湿について(2022.07.30)
- ブログ再開と湿度(2022.07.24)
- 自然に触れて思う事(2021.07.27)
「パッシブデザイン」カテゴリの記事
- 自然に触れて思う事(2021.07.27)
- 窓の方位と日射遮蔽(2021.06.11)
- 雑誌撮影と床下エアコン(2021.04.15)
- 暖房になる窓(2021.01.15)
- 夏のHYGGE(2020.08.05)
コメント