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2015年1月20日 (火)

ところ変われば・・・

本日は日中に日が差し込み、暖房をつけなくとも快適な室温となりました。

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新潟県の冬ではこのような日は珍しく、恵みの一日なんて言われますよね。

先月のことになりますが、建築士会で新木造住宅技術研究会(新住協)の事務局長である会沢先生をお招きして、省エネ住宅についてのセミナーが開催されました。

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セミナーで中心となったお話は、


「快適な住宅とは省エネ住宅で、省エネ住宅とは少ない暖房エネルギーで室温が保てる家であり、日射熱を最大限利用することは暖房エネルギーを減らす有効な手段である。」


ということでした。


快適で省エネな住宅は

・断熱性能が高いこと
・日射取得熱を大きくすること

の2つがポイントとなります。

しかし、日射量は地域によって異なり、特に新潟県は先述のように冬の日射量が極端に少ない地域であることを無視することはできません。

このグラフはセミナーでいただいた資料で、各地域の冬の日射量を示したものです。

Img_2125

表日本は日射量が多く、裏日本は日射量は少ない。


これを見ると同じ雪国でも、長野や仙台に比べ新潟や秋田は日射量が少ないことがわかります。

余談ですが、スタッフAは7年間関東に住んでおりましたので、関東の冬は晴れて日射が多く、乾燥している日が多いことを身を持って体験しています。(冬場は静電気に悩まされたものです・・。)


冬でも日射が期待できる地域では、「いかに多く日射熱を取り込むか」
が重要で、日射が少ない地域では「いかに熱を逃がさないか」が重要となります。

関東地域であれば、日射熱を利用すれば無暖房住宅も可能ですが、新潟ではまず不可能です。


このように同じ日本でも、ところ変われば住宅の設計方法も大きく変わってくるのです。

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