理想的な暖房空間②
理想的な暖房空間を実現するには次にあげる「3つの温度差」を解消する必要があります。
●室内上下温度差
●部屋ごとの温度差
●一日を通しての温度差
今回は室内上下温度差について。
床付近の温度が低く天井付近が暖かい部屋は、想像しただけで不快ですよね。
室内に上下温度差があると不快に感じるのは、人間の体温は上半身が高く下半身が低くなっているためです。
体温の低い足元が冷えればより寒く感じますし、頭ばかり暖かければのぼせたような状態になります。
快適な暖房空間とするには、上下温度差を3℃以内にすることが望ましいです。
前回もお話ししたことですが、断熱・気密性能が悪い家で暖房を行うと暖気は上へ上へと逃げて行きます。
それだけならまだいいのですが、室内の圧力はゼロを保とうとするため、暖気が上に抜けた分下から冷気を引っ張ってしまい皮肉なことに暖房すればするほど上下温度差は大きくなります。
また、窓表面で冷やされた空気が床付近を流れるコールドドラフトと呼ばれる現象は床付近の温度を下げる原因となります。
コールドドラフトは、窓の断熱性能を上げる(アルミサッシではなく樹脂サッシにするなど)ことで防ぐことができます。
こういった建築的欠点を無視して、「床が冷たいなら床暖房を・・・」といった発想はスマートな解決策ではないですよね。
室内の上下温度差を少なくするには、しっかりとした断熱・気密施工をすることと、窓の断熱性能を上げることが重要です。
今日の1曲
My Generation by The Who
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