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2014年10月28日 (火)

誰でもできるかんたん気密測定

当社の外張り断熱気密工法の家は、施工中に気密測定を行います。

Dscf1079
気密測定のようす。

気密測定には上の写真のような気密測定器(かなり高額!)が必要で、当社は機器をレンタルして測定を行っていますが、この気密測定器がなくても「気密が良いのか悪いのか」程度がわかる気密測定方法があります。


新築のお家には必ず24時間換気が付いていますが、換気システムが機械排気と自然給気の「第3種換気」である場合、それを使って「あること」をするとその家の気密の良し悪しがわかります。


新モデルでやってみたので、写真付きでご紹介します。

ちなみに新モデルは外張り断熱気密工法で、気密は実測値でC値0.1の「超」気密住宅です。

Img_1863
新モデルは第3種換気を採用、写真は給気口。


まず測定の前に家中の窓や玄関ドアをしっかり閉めます。


次にティッシュペーパーを適当に切り、24時間換気の給気口に貼り付けます。


Img_1875


当然換気が行われていますので、ティッシュは入ってくる空気でなびきます。

Img_1886


ティッシュの動きを確認したら、どこでもいいので窓を少し開けてみます。


Img_1879



窓を開けたことで
・ティッシュの動きが止まったり弱くなる→気密が良い
・ティッシュの動きに変化がない→気密が悪い

となります。



なぜそう言えるかは、以前に記事にした気密が必要な理由 を読んでいただけると理解できるかと思います。


本物の高気密住宅は、換気システム以外に隙間がほとんどありませんので、空気の入ってくる場所(給気口)と空気が出ていく場所(排気口)が明確に決まっています。

窓を開けることで隙間ができ、そこからも空気が入ってくるようになるため、その分給気口から入ってくる空気の量が減り、ティッシュの動きが止まる、もしくは弱まるというわけです。

Img_1888

新モデルの場合は窓を少し開けたらピタッと止まりました。



窓を開け閉めしてもティッシュの動きに変化がない場合は、窓以外に隙間があり窓を開ける前からその隙間から好き勝手に空気が出入りしているため、窓を開けても給気口からの空気の流入量は変化しないことを意味します。

つまり、隙間がある=低(中)気密ということになるわけです。


Hikaku04


また、以上のことから24時間換気システムで確実に必要な量の換気を行う(計画換気)には、気密がとっても大事であることがわかるかと思います。


※第1種換気の場合は給気も強制給気のためこの測定はできません。
※第3種換気の場合でも給気口の形状によっては確認できない場合があります。










今日の1曲


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