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2014年9月24日 (水)

長期優良住宅の認定申請

もうすぐ着工する中曽根町の家、長期優良住宅の認定申請書類が整いました。

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長期優良住宅の認定申請の書類は、いつもこのくらいの量になります。

半分以上は構造計算の計算書ですが・・・。


長期優良住宅の認定には

・構造躯体等の劣化対策

・耐震性

・維持管理・更新の容易性

・省エネルギー対策


の4つを柱とする性能基準を満たす必要があります。

この4つの中で、一般的に認定取得のハードルをあげているのが耐震性省エネルギー対策になります。

省エネルギー対策は、等級4(いわゆる次世代省エネ基準)を満たす必要があり、断熱材の量を増やしたり、サッシの性能を上げたりが一般的にコストアップとなります。

また、仕様規定(断熱材の厚さによる基準達成)を利用しない場合は熱計算が必要で、これがそこそこの手間となります。

※平成27年4月以降はH25改正基準に適合させる必要があり、一次エネルギー消費量の計算も必要となります。


耐震性については、耐震等級2か3にする必要があり、構造計算の結果にもよりますが、構造材や基礎の鉄筋量が増加する場合が多く、それがコストアップにつながります。

また、許容応力度計算と呼ばれる構造計算が必要で、これが結構な手間となります。

許容応力度計算の計算書は平均で300ページくらいとなり、面積が大きかったり複雑な形状の家だと400ページを超えることもあります。

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昨年建築した次第浜の家の計算書は400ページ越え



当社の外張り断熱気密工法の家の場合、省エネルギー対策については、等級4を超える断熱性能があるのはもちろんのこと、キューワンボードのメーカーであるアキレスさんで
型式認定を取得しているため、申請書に型式認定の書類を添付するだけで、熱計算をする必要はありません。

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型式認定書と矩計図。
型式認定通りであることが矩計図や仕様書で確認できれば、それだけで等級4以上とみなされます。

つまり、外張り断熱気密工法の家は、省エネルギー対策についてのコストアップと手間は皆無ということです。

あとは耐震等級を2以上にするだけで、長期優良住宅仕様となります。

ちなみに、せっかく長期優良住宅仕様にしたのならば、認定書は取得しておいた方が絶対にいいです。

税金などの優遇は認定を取得しなければ受けられませんし、長期優良住宅の認定証は言わば良い家の証明書ですので、家の価値を保つことができるからです。





今日の一曲

After the gold rush  by  Neil Young

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