新モデルハウスのコンセプト④
新モデルハウスのコンセプト~内観編~
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新モデルハウスのコンセプト③
新モデルハウスの内観は、ミニマルデザインをテーマにしています。
ミニマルデザインとは、最小限主義(ミニマリズム)から生まれたデザインの手法で、余計なものはできる限りそぎ落とし、洗練されたデザインを目指すことです。
建築においてもこの手法は用いられ、以前にもご紹介した巨匠建築家ミース・ファン・デル・ローエも「Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)」との言葉を残しています。
ミニマルデザインにおける最大の利点は、余計なものを排除することで一番見せたいものを強調できることです。
新モデルでは、床にホワイトオークの無垢材を採用しています。
この床材は自然素材が持つ極上の心地よさがあり、見た目も美しいのですが、一般的な複合フローリングに比べれば倍ぐらいの金額がします。
この床に合わせてドアもナラの突板などで造作し、壁も自然素材の塗り壁仕上げにすれば、さぞ素晴らしい空間になることでしょう。
しかし、それでは予算がどんどん膨らんでしまいます。
そこで、見せたいものを一点に絞り、そのほかのものは目立たないようにデザインしていきます。
ファッションにおいても、オシャレな人は一点だけブランド物をチョイスし、それが引き立つようにあとはユ○クロなどのファストファッションでまとめたりしますよね。
新モデルでは、一番肌に触れることが多い床材にいいものをチョイスし、それ以外は既製品をうまく使い、無駄のないシンプルなデザインとしています。
シンプルにデザインしていくには、以前記事にした「納まり」が重要になります。
いかに無駄なものを排除するか、ディテールをシャープにできるかは「納まり」にかかっていて、シンプルなデザインほど「納まり」が難しいのです。
例えば、床と壁の取り合いの部分には、通常巾木と呼ばれる部材が付きますが、
巾木がある納まり
新モデルでは床材がさらに引き立つように、巾木を付けていません。
見切り部材を使い巾木を省略
また、ドアは既製品を使用していますが、壁に同化させるために色は白の木目調にして、枠はできるだけ目立たないように納めています。
クロスを巻き込み枠を目立たせないように納めたドア
照明もダウンライトをメインに使用し、その他は表面には出てこないように埋め込むなどの工夫をしています。
リビングは間接照明とし、照明器具は基本的に見えないように
また、住宅のデザインにも流行り廃りがありますが、このようにミニマルにデザインされた住宅は流行に流されることがありませんので、家具等はどんなデザインのものでも比較的合わせやすいです。
ちなみに新モデルは、ミッドセンチュリーな雰囲気のペンダントライトや時計を使用してみました。
このように、ミニマルデザインは予算を抑えつつ、時代に流されることのない洗練された空間を生み出すことができます。
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