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2014年7月31日 (木)

気密測定試験

先日、新モデルハウスで行われた気密測定試験についてのレポートです。

写真は気密測定の様子。

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監督Kがインターンシップで研修に来ていた新発田南高校の学生に気密について説明しています。

学生さんは理解できたかな?


気密測定試験のしくみは、気密測定用の大きなファンで建物内の空気を外に排気し、建物内の気圧を測定します。

低気密な住宅の場合、隙間が多いため、ファンで排気しても隙間からすぐに外気が流入してくるので、建物内の気圧に大きな変化はありません。

それに比べ、高気密住宅は小さな隙間しか空いていないので、排気すると建物内側の気圧が低くなります。

この関係を利用して、「外に出した空気の量」と「建物内と外気との気圧差」を測ることで、建物の「隙間の面積」を計算することができます。



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そして今回計測された結果は、C値=0.1c㎡/㎡という数値でした。

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C値とは、家の延床面積に対する「隙間面積」の割合を示す数値で、床面積
1㎡当たりどれ位(何c)の隙間が有るかを表現した数値です。

この値がゼロに近いほど隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。


※C値=0.1c㎡/㎡ということは、1㎡あたり3mm×3mmほどの隙間しかなく、32坪の家全体でも3.2cm×3.2cm程の隙間しかないことになります。



次世代省エネ基準では、新発田市(Ⅳ地域)においては、C値5.0
c㎡/㎡以下を高気密住宅と定めています。


ということは、新モデルはものすご~く高い気密性能であると言えます。


このように高い気密性能をだせる理由はけっこう単純です。

写真は外張り断熱の施工中の様子。

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ご覧のように当社の外張り断熱の家は、キューワンボードと呼ばれる硬質の断熱ボードで構造体ごとすっぽり包み込みます。

こうすることで、
連続した断熱層と気密層が得られるため、隙間ができにくい超高気密住宅となるのです。

しかし、この材料と工法を使えば誰でも高い気密性能を出せるわけではなく、当社専属大工さんの25年の経験と、現場管理力があってできることなのです。



そもそも、なぜ高気密にする必要があるのか?は次回に続きます。

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