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2014年6月26日 (木)

1種換気か3種換気か

Q1(キューワン)住宅(Q値1.0以下の住宅)という言葉の流行とともに、熱交換型の1種換気がかなり普及したように思います。
熱交換型の1種換気は、冷暖房時の換気による熱ロスを低減できるため高断熱住宅の必需品であり、ひいては3種換気との価格差から単純に3種換気よりもいいものとして認知されるようになりました。

しかし1種換気は吸気・排気両方に電気を使うため、3種換気よりも電力を消費します。冷暖房の効率が良くなる反面、換気に電気代がかかるようになるわけです。

新モデルの換気は3種ですが、熱交換の1種換気を採用した場合の一次エネルギー消費量を試しに算出してみました。それがこちら

1

実際の新モデルの一次エネルギー消費量はこちら

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比べてみると冷暖房のエネルギー消費は下がりますが、換気のエネルギー消費量は増えるため、トータルの一次エネルギー消費量はそれほど下がりません。

かたや旧基準の指標であるQ値は、換気による熱ロスが算出要素に入っているため、新モデルの場合Q値は1.6から1.3近くまで下がります。(あとはサッシをトリプルにすれば限りなくQ1.0に近づくかな)

ただ単にQ1住宅を作りたいだけなら、一気にQ値を下げることができるためあった方がいい設備でしょう。

しかし、燃費の観点からすると価格の割に効果は少ないと思います。

また、3種換気はメンテナンスがしやすくダクトスペースも不要であるなどの長所もあり、決して1種換気に劣る設備ではないと思います。

なんといってもイニシャルコストが安い!

 Q1住宅や高気密高断熱住宅というのはあくまで方法論なので、それを建てること自体に意味はなく、何のためにQ1にするかが重要だと思います。

ちなみに換気と気密性能は密接に関係しており、気密施工をちゃんとしないで熱交換の1種換気を付けることは宝の持ち腐れになってしまうのでやめたほうがいいです。

おすすめされた場合は、気密測定は行うのか、C値はどれくらいが目標なのかを確認したほうがいいです。最低でもC値1.0を切るくらいが目安でしょうか・・。
それはまた、別の話。

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